TLC399

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TLC399は、黄斑浮腫の伴った網膜静脈閉塞症 (RVO) 治療向けに投薬頻度を下げる目的で開発された、長期持続型製剤です。

黄斑浮腫を伴った網膜静脈閉塞症(RVO)などの網膜症で視力低下の危険性のある人々は、世界中には約1,600万人と言われています。網膜血管から組織液が漏出する黄斑浮腫の治療方法は、現在のところ1~2ヶ月に1回の眼中注射が必要とされています。

TLC399は、TLCの薬物放出制御技術であるBioSeizer®を使用することにより、ステロイド薬デキサメタゾンを6ヶ月の長期間にわたり放出させることが出来、一回の投与で大きな治療効果を上げるように設計されている製剤です。


TLC399の予備臨床試験結果については、網膜の腫れが引き、視力の改善がみられています。

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TLC399は当社独自のBioSeizer®技術を用い、黄斑浮腫の伴った網膜静脈閉塞症 (RVO) 治療用のデキサメタゾンリン酸ナトリウム (DSP) の硝子体内注射剤です。前臨床モデルにおいて、TLC399は目の中に一回投与すると治療用のDSPが6ヶ月以上持続すると示しています。 第Ⅰ/ Ⅱ相の安全性臨床試験において、中心窩領域網膜厚にも視力にも改善の効果が見られた。大規模無作為二重盲式の用量設定の第Ⅱ相臨床試験は進行中。糖尿病性黄斑浮腫治療用の硝子内VEGF 阻害薬として、TLC399の適応症を拡大しようと検討中です。

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有効成分

デキサメタゾンリン酸ナトリウム (DSP)

DDS 技術

BioSeizer®

適応症

黄斑浮腫

強み

持続放出による投与頻度の低減

開発状況

第II相