米国で2012年には手術9600万件を行ったが、術後疼痛が緩和された患者数は半分未満です。長期間続く不快感は患者に悪影響を与え、回復が遅れ、入院日数が長くなり、再入院に至ることで医療費が嵩みます。 現在、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)やオピオイド処方による持続創部浸潤麻酔は、術後鎮痛の治療法として挙げられます。オピオイドは麻酔薬として有効的ですが、眠気、吐き気、嘔吐、腸機能障害、依存や嗜癖などの副作用を引き起こされ、呼吸抑制という致命的な合併症もあります。 ブピバカインとロピバカインは術後の鎮痛によく使われているが、半減期が短いのは短所です。TLC590の有効成分として使われているロピバカインは、ブピバカインと比べて心臓毒性が低くて安全です。 リポソーム製剤のブピバカインに加え、非リポソーム製剤を併用した処方や即効型のブピバカインは鎮痛効果を強め、ロピバカインの徐放性・即効性による疼痛管理は市場の需要が満たされます。 |
TLC590は、一般的な麻酔薬ロピバカインの長時間徐放製剤であり、術後の局所麻酔の投与頻度の低減を図ります。より有効な鎮痛効果によって、術後痛を治療するためのオピオイド依存問題を避けることが期待できます。 |
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有効成分 ロピバカイン |
DDS技術 |
適応症 局所麻酔 |
強み
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開発状況 第II相 |