TLC599

重症度による関節症の治療法

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変形性関節症(OA)とは、膝にある関節軟骨の退化変性による関節症で、関節の軟組織・骨組織に炎症が起こります。症状は年令とともに進行し、関節軟骨の破壊に至ります。痛み、こわばり、腫れや関節機能の制限などの症状があります。

変形性関節症(OA)に関与している痛みの治療法は様々あります。初期段階によく用いられているのは非ステロイド性抗炎症薬などの経口鎮痛薬です。それでも痛みを軽減することができなければ、次の段階としてはステロイドやヒアルロン酸製剤等が関節内に注入されます。更に症状が進行すると、最終的に人工関節に置き換えることになり、医療費も高ければ回復時間もかかることになります。

現時点での関節内治療では、患者の痛みが続き症状も悪化します。関節症の痛みを迅速的・持続的に解消し、なるべく関節置換手術を遅延する安全な治療法が必要とされ、このニーズを満たすのはTLC599です。

TLC599はTLC独自のBioSeizer®技術を用い、24週間以上持続的な疼痛管理を提供するデキサメタゾンリン酸エステルナトリウム (DSP) 製剤です。TLC599は局所滯留性があり、一般的に半減期が短いと思われるステロイド製剤でも迅速的・持続的に効かせることは可能です。臨床試験のデータは、既存薬より関節内ステロイドを長時間作用する可能性を示唆しています。第2相臨床試験で、TLC599鎮痛効果は投与の3日目と同様の即効性があり、偽薬の使用と比較して疼痛は顕著に緩和され、24週間持続することは認められています。鎮痛耐性が見られる患者の大半は、24週間の診察時に、30%以上の鎮痛効果が得られています。

有効成分

デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム (DSP)

DDS技術

BioSeizer®

適応症

変形性関節症の痛み

強み

  • 持続放出技術で封入し、I/II臨床試験において、12週目の観察期間終了時に、持続性と有効な鎮痛効果が得られた。
  • I/II臨床試験において関節毒性は報告されていない。

開発状況

第II相